庶民性と先見性
本学園では建学の理念として『庶民性と先見性』を掲げ、この理念の基に設置校ごとに建学の精神を設けて学校教育を推し進めています。
『庶民性』とは、「民が栄えてはじめて国も富む」という思想を意味します。民が栄えるためには、学問を庶民の間に広めていくこと及び学問を修めた者がその成果を地域と社会に還元していくことが不可欠です。これが教育における『庶民性』です。この思想は、本学園において創立者の教育信条の原点になっています。
また、本学園では「女性の社会的地位の向上」を立学の趣旨としています。『庶民性』には「経済的自立・共生」とともに「政治的自立・共生」と「文化的自立・共生」、つまり「オイコス・ノモス」=「家政」という意味が込められています。
一方の『先見性』とは、来るべき社会・来るべき時代・来るべき文明を想定して教育の理想像を描くことができること、その理想像の達成のために必要なものを粘り強く追求することができること、その理想像の実現に向けて全知全能を傾注できることを意味します。