愛知学泉短期大学食物栄養学科では、『社会で活躍できる実践力のある栄養士の養成』を目指しています。食品学や栄養学などの専門知識、実験や調理実習で学んだ技能を活かし、様々な地域連携も行っています。今回は12月に大学・短大で行われた「学びの泉グランプリ」で発表された取り組みについてご紹介します。

◆引き継がれるつながりと実践の場
 JAあいち三河と愛知学泉短期大学食物栄養学科は2021年に産学連携協定を締結。以来毎年、JAあいち三河管内の野菜を使用した創作料理を考案し、レシピ集を作成しています。また、NPO法人農遊会との産学連携では、有機野菜の栽培促進や伝統野菜の周知活動を行う農遊会の指導のもと、岡崎市で唯一の「あいちの伝統野菜」である「法性寺ねぎ」の植えつけ・収穫を通して、伝統野菜について学んでいます。
 今年度のレシピ開発にあたり、法性寺ねぎを必ず使用し、SDGsの取り組みとして廃棄野菜やお茶の出し殻の活用、ナスや柿の利用促進といった内容を取り入れることに決めました。考案したレシピはJAあいち三河管内の産直施設で配布予定です。

◆新たな挑戦-農遊食堂での料理の提供-
 レシピを考案する中、JAあいち三河の方から「今までのレシピを披露できないか」と提案があり、挑戦することにしました。
 「安全でおいしい料理の提供」「岡崎市の特産品について知ってもらう」「授業で学んだことを活かす」という目標を設定し、農遊食堂で提供することになりました。実際に食堂を見学し、動線を確認し、当日効率よく動けるように計画を立てました。計画通りに進められるかや予定の食数を売ることができるかなど不安はありましたが、先輩方が作ったレシピ本をもとに食堂の方と協力して、実施することができました。
 活動後、食堂の管理栄養士の方から「落ち着いて作業ができていた。学生の役割分担など作業がうまくできていた。」という評価をいただきました。地産地消や廃棄食品の利用などを取り入れたメニューを提供し、実際に足を運んでくださったお客様に満足していただけたこと、それをメディアに取り上げていただいたことで、より多くの方々に認知してもらえ、目標を達成することができました。

学生たちは、この活動を通して社会で活躍するために必要な様々な力を身につけることができました。「活動を通して得られた経験や学びを、それぞれの卒業後の環境で発揮し活躍していきます」と力強く話してくれました。

★この取り組みは「学びの泉グランプリ」で発表され、最優秀賞を受賞しました!

★昨年作成のレシピ本は岡崎市のWEBサイトからご覧いただけます

中日新聞(2025年3月6日(木)朝刊)でもこの取り組みが掲載されました

★愛知学泉短期大学食物栄養学科の魅力的な取り組みはInstagram公式アカウントでも随時紹介中