短大の2年間で知識や技能を習得するだけでなく、より多くの実践的な活動を通して保育者としての力を高めるため、愛知学泉短期大学幼児教育学科では、積極的に様々な活動をしています。今回は12月に大学・短大で行われた「学びの泉グランプリ」で発表された山本ゼミの活動をご紹介します。
幼児教育学科では、1年次より造形の授業を通して子供たちの造形表現を支えるための知識獲得や自らの造形作業の感性・技能向上を行います。その上で その他の授業や実習において 子どもたちへの実践を行うものの、実際の活動としては十分ではありません。そのため、山本ゼミでは学内、学外問わず子どもたちを目の前にする多くの実践に取り組むことを心がけています。様々な学びや取り組みの中で、社会で求められる基礎的な能力や本学の建学の精神である四大精神(真心・努力・奉仕・感謝)の心を大切にし、子どもたちに寄り添う保育者を育成します。
★テーマは「Balloon~風船~」活動内容は?
山本ゼミの学生たちが決めた2024年の活動テーマは「Balloon~風船~」。1つでも多く、家庭では経験できない楽しい実践活動に挑戦することを目標に、様々な場所、幅広い年齢層に向けた実践活動に取り組みました。今年度は乳幼児対象の「岡崎げんき館」でのイベント、地域の子どもを対象とした「豊橋こども未来館 ココニコ」でのイベント、オープンキャンパスでの高校生向けの活動などで風船を使った企画・運営を行いました。
「岡崎げんき館」での乳幼児対象のイベントでは、たくさん風船や大きな風船を使って子どもたちの興味を引き付けました。使用するシールを前期の反省を踏まえ後期に改善し、より子どもたちが楽しめるよう工夫。地域の子どもを対象とした「豊橋こども未来館 ココニコ」でのイベントでは水と白い粉を混ぜると固まる石膏を使った造形活動を通して、素材の面白さや造形表現の可能性を体験しました。オープンキャンパスでの高校生向けの活動などでは、別のイベントで見た他大学の学生が使用していた道具を参考に、ロケット風船を制作し、造形活動の幅を広げることができました。
★活動を通して学んだことは?
昨年度の山本ゼミの先輩方の活動に影響を受け、今年度も多くの実践活動に取り組んでみたいと考えてきました。様々な活動をおこない、子どもの視点を意識した活動の企画・立案や様々な素材を用いた指導力などの実践的なスキルが身につけることができました。また、子どもたちの年齢や発達段階に合わせた関わり方や、興味や関心を引き出すための工夫を実際に考え、学び、子どもたちの成長を支える喜びや気持ちに寄り添う大切さ、チームで協力することの重要性、そして先生や保護者、他大学の学生からの意見を参考に、継続的に活動の質を高めることの大切さを体験しました。学科行事や学外実習、就職活動などと同時に準備や活動を進めることはとても大変でした。それでも、活動後に連絡先を調べ感想を寄せてくれた参加者(保護者)の方もいて、自信につなげることができました。この経験を活かし、4月から保育者としてがんばっていきたいです。
愛知学泉大学幼児教育学科では地域との連携などを活発に行い、そこでの実践的な学びを通して社会で活躍できる保育者を育成しています。学生たちは、子どもたちの成長を間近で感じながら、自分自身も大きく成長することができます。4月からはいよいよ保育士として働く彼女たち。短期大学での学びや経験をもとに、たくさんの出会いや経験を通して素敵な保育士になってほしいと願っています。
**彼女たちが影響を受けた山本ゼミの昨年度の活動はこちらからご覧いただけます**