9月16日(日)、岡崎市にある北野廃寺跡にて「やはぎ・飛鳥まつり in 北野廃寺(前年祭)」が開催されました。北野廃寺は飛鳥時代に建立され、千年ほど前まで岡崎市北部に存在したと言われています。この貴重な寺院跡を軸にまちおこしをしようと地元の方々が中心となって「やはぎ・飛鳥まつり」を企画。元号が変わる来年を第1回とし、今年を前年祭としたまつりに愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科山本ゼミと岡崎城西高校美術部が参加しました。

山本ゼミでは飛鳥時代の朝服(朝廷に出仕するときの正服)を再現。当日は学生2名が着用して衣装を披露しました。また岡崎城西高校美術部は全長約30mにもなる竹細工の龍のオブジェを制作し、当日は竹龍を点灯して会場を盛り上げました。まずは準備の様子をそれぞれご紹介します。

制作する前に歴史博物館を訪れて、飛鳥時代の服装や時代背景を学んだ山本ゼミの学生たち。襦袢や袴、冠など全部で10点ほどを作るため、上手く分担しながら作業を進めました。今回は相手のニーズに応えながら全員で一つの作品を仕上げるので、自分のデザインした衣装を制作するファッションコンテストとはまた違う難しさがあったと言います。

一方、城西高校美術部が手がける龍のオブジェは矢作地区の竹を割って裂いた約5,000本の竹ひご作り(地元住民の方々にも手伝っていただきました)から始まりました。そこから籠を編むように竹ひごを組み合わせて全12個のパーツが完成。前日には北野廃寺へ搬入し、どうすれば大きく見せることができるかなどを考えながら全員で頭から尾までの配置を決めました。

そしてまつり当日。古代衣装のモデルとなった学生2名は法要から参加しました。山本ゼミの学生は衣装披露の他にもまゆ人形・デコミラーが作れるブースを出店。こちらも子連れのご家族に大好評でした。城西高校美術部は竹龍点灯の前にこれまでの制作状況を映像で紹介。明かりが灯された竹龍は思わず見入ってしまうほど幻想的な姿となりました。

細かい部分までこだわって作られた学生・生徒の作品は、古代の雰囲気を見事に演出していました!当日は地域の方々だけでなく岡崎市長や岡崎市議会議員なども参加されて、多くの方に作品を楽しんでいただきました。今後も「やはぎ・飛鳥まつり」を通じて地域社会に貢献していきたいと思います。