『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第4章 真の地域貢献めざし - イノベーション新たに #4 (第152話)
公開日 2012/11/07
平成19(2007)年、経済産業省では社会人基礎力育成事業の進展を図って、「社会人基礎力育成評価グランプリ」を開催した。全国の大学のゼミ・研究・授業等で「社会人基礎力」を育成している事例を発表し、最も学生が成長したと思われるチーム(大学)に「社会人基礎力大賞」を授与するというもので、審査の結果、株式会社ココストアとの産学連携プロジェクトを進める愛知学泉大学家政学部管理栄養士専攻チームは準大賞を受賞、全国2位の栄誉を受けた。
この成果を受けて、学園ではこの事業を更に全学的に広げるようと、平成20(2008)年度からホップ・ステップ・ジャンプの3ヵ年計画で推進することにした。
そのためには各界との産学・官学連携が必要であり、平成20(2008)年に、愛知県豊山町と官学連携協定、株式会社いずみ製菓との産学連携協定、株式会社ヤマトとの産学連携協定、平成21(2009)年には安城商工会議所との産学連携協定にそれぞれ調印し、連携事業を展開して、大きな成果をあげていった。
その結果、「学生にとって生きた学びの場を創出しながら、社会で本当の意味で役に立つ人材を育成する」という愛知学泉大学の姿勢を地域社会にはっきり示すものとなっていった。
この社会人基礎力は、経済産業省によって提言されたが、安城学園では、やがてその原理原則を踏まえながら、それを大きく発展させていった。
茶道、また能の世界で伝えられる言葉に、「守・破・離」がある。広く学芸の世界に通じる事柄であるが、教育を考える場合にも大事なヒントを提供している。学びは物まねから入る。学びの基盤をつくる上で「守」は大切である。そして、その基盤の上にあり方を変え、「破」を経て「離」―新たなものを生み出す。安城学園での社会人基礎力育成の展開はまさにそれだった。
経済産業省では、社会人基礎力を「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と説明している。しかし、安城学園ではそれをもう少し幅広く解釈し、「共通の目標を複数の人間が協力・協動しながら実現していくときに必要な基礎的な力」と定義している。
その端的な例はクラブ活動で示される。
この成果を受けて、学園ではこの事業を更に全学的に広げるようと、平成20(2008)年度からホップ・ステップ・ジャンプの3ヵ年計画で推進することにした。
そのためには各界との産学・官学連携が必要であり、平成20(2008)年に、愛知県豊山町と官学連携協定、株式会社いずみ製菓との産学連携協定、株式会社ヤマトとの産学連携協定、平成21(2009)年には安城商工会議所との産学連携協定にそれぞれ調印し、連携事業を展開して、大きな成果をあげていった。
その結果、「学生にとって生きた学びの場を創出しながら、社会で本当の意味で役に立つ人材を育成する」という愛知学泉大学の姿勢を地域社会にはっきり示すものとなっていった。
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この社会人基礎力は、経済産業省によって提言されたが、安城学園では、やがてその原理原則を踏まえながら、それを大きく発展させていった。
茶道、また能の世界で伝えられる言葉に、「守・破・離」がある。広く学芸の世界に通じる事柄であるが、教育を考える場合にも大事なヒントを提供している。学びは物まねから入る。学びの基盤をつくる上で「守」は大切である。そして、その基盤の上にあり方を変え、「破」を経て「離」―新たなものを生み出す。安城学園での社会人基礎力育成の展開はまさにそれだった。
経済産業省では、社会人基礎力を「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と説明している。しかし、安城学園ではそれをもう少し幅広く解釈し、「共通の目標を複数の人間が協力・協動しながら実現していくときに必要な基礎的な力」と定義している。
その端的な例はクラブ活動で示される。
(つづく)
※ 文中敬称略
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