『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第4章 真の地域貢献めざし - 刷新は日々に #3 (第143話)
公開日 2012/10/26
この頃から論議されるようになった学校週5日制の実施については、平成11(1999)年3月の文部省通知で平成14(2002)年4月1日からすべての土曜日を休業日とする完全学校週5日制が実施されていくが、安城学園では安城学園高等学校が県下の他校に先駆け、平成4(1992)年4月に導入、岡崎城西高等学校も平成9(1997)年に移行した。学園の高等学校において続く課題は男女共学化であった。これが平成11(1999)年4月、女子校の安城学園高等学校、男子校の岡崎城西高等学校ともに男女共学制に踏み切ったのだった。
共学への移行準備は、平成10(1998)年に始まった。共学校見学に始まり、共学化に伴う施設設備―保健室・更衣室・トイレなどの拡張・改修、制服制定、学校案内作成、広報活動などこまごまとした準備が進められた。
応募状況が気にかかった。しかし、幸い大きな問題はなかった。
安城学園高等学校では、入学生徒677名のうち、男子生徒は89名、全体の13%だった。1組から8組までを共学クラス、9組から17組までを女子クラスに編成された。
「明るく元気な本学園の良さを、男女共学を一つのばねにして更に発展させ、活力に満ちた学園生活を実現していってもらいたいと期待を大きくしています。学校の施設・設備も男女共学にともなって大きく変わります。すでに体育館は全面改装されて明るく使いやすくなっておりますし、昨年から工事中であった南館も最後の仕上げ工事に入っており完成間近です。1年生の皆さんが待望の新館に移るのももうすぐです。」
時の校長・三浦定夫は学園報『彩雲』63号に、「順調にスタート・活気あふれる日々」といった感触を述べたのだった。
岡崎城西高等学校でも、安城学園高等学校とは事情を異にしたが、男女共学に伴う変化は大きかった。
平成11(1999)年2月、新入生選抜試験を実施したが、893名もの女子が受験し、共学の順調なスタートを予測させた。4月7日、共学最初の入学式を挙行した。女子生徒は152名、新入生の23%という率であった。「進学を目標とした女子生徒を2割確保する」という目標どおりだった。基準を男子より高く設定したので女子生徒には優秀な者が多く、新入生宣誓は女子が代表して行った。
共学への移行準備は、平成10(1998)年に始まった。共学校見学に始まり、共学化に伴う施設設備―保健室・更衣室・トイレなどの拡張・改修、制服制定、学校案内作成、広報活動などこまごまとした準備が進められた。
応募状況が気にかかった。しかし、幸い大きな問題はなかった。
安城学園高等学校では、入学生徒677名のうち、男子生徒は89名、全体の13%だった。1組から8組までを共学クラス、9組から17組までを女子クラスに編成された。
「明るく元気な本学園の良さを、男女共学を一つのばねにして更に発展させ、活力に満ちた学園生活を実現していってもらいたいと期待を大きくしています。学校の施設・設備も男女共学にともなって大きく変わります。すでに体育館は全面改装されて明るく使いやすくなっておりますし、昨年から工事中であった南館も最後の仕上げ工事に入っており完成間近です。1年生の皆さんが待望の新館に移るのももうすぐです。」
時の校長・三浦定夫は学園報『彩雲』63号に、「順調にスタート・活気あふれる日々」といった感触を述べたのだった。
岡崎城西高等学校でも、安城学園高等学校とは事情を異にしたが、男女共学に伴う変化は大きかった。
平成11(1999)年2月、新入生選抜試験を実施したが、893名もの女子が受験し、共学の順調なスタートを予測させた。4月7日、共学最初の入学式を挙行した。女子生徒は152名、新入生の23%という率であった。「進学を目標とした女子生徒を2割確保する」という目標どおりだった。基準を男子より高く設定したので女子生徒には優秀な者が多く、新入生宣誓は女子が代表して行った。
(つづく)
※ 文中敬称略
※ 文中敬称略