『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第4章 真の地域貢献めざし - 刷新は日々に #1 (第141話)
公開日 2012/10/24
学園は平成10(1998)年以来大きく変貌していく流れの中に入った。
まず、設置申請していたコミュニティ政策学部が4月、愛知学泉大学第3の学部として誕生した。新時代の要請に応えた新しいコンセプトの学部として、「日本初」の設置でもあった。
新学部の名称の目新しさもあってか、入試では定員190名に対して644名の志願者が集まった。コミュニティ政策学部というなじみのない学部の初年度入試としてはまずまずの志願者数であった。応募範囲も県内外からだけでなく、韓国・中国・台湾・ベトナムなど外国留学生の志願者もあった。
しかし、その後の入試をめぐる状況はやはり厳しさを増した。18歳人口の減少という大勢の上、コミュニティ政策学部という学部はまだ受験生や高校側の理解を十分に得られない傾向があった。そのため、コンセプトを受験生や高校側に理解してもらうよう努め、来る21世紀を「コミュニティ世紀」と位置づけて、その中で「コミュニティ世紀のプロデューサー」を育成するという趣旨の広報活動を展開していった。コミュニティ診断士・ボランティア実務士・社会調査実務士といった資格取得が可能となる体制もつくり上げていった。
こうした教育充実の努力の成果は、例えば愛知県の「学生提案型地域づくり協働支援事業」のモデル事業にコミュニティ政策学部学生の企画案が選ばれる(平成16年)ということにもあらわれた。この事業は愛知県が平成15(2003)年度から実施し出した施策で、学生グループが行政、NPO、地域づくり団体など地域における他の団体と協働して地域づくりを進めるに対して、優れた計画はモデル事業として実施に要する経費を県が負担するというもの。これにコミュニティ政策学部の学生が企画したプロジェクトが選ばれ、モデル事業として高く評価されたのであった。
まず、設置申請していたコミュニティ政策学部が4月、愛知学泉大学第3の学部として誕生した。新時代の要請に応えた新しいコンセプトの学部として、「日本初」の設置でもあった。
新学部の名称の目新しさもあってか、入試では定員190名に対して644名の志願者が集まった。コミュニティ政策学部というなじみのない学部の初年度入試としてはまずまずの志願者数であった。応募範囲も県内外からだけでなく、韓国・中国・台湾・ベトナムなど外国留学生の志願者もあった。
しかし、その後の入試をめぐる状況はやはり厳しさを増した。18歳人口の減少という大勢の上、コミュニティ政策学部という学部はまだ受験生や高校側の理解を十分に得られない傾向があった。そのため、コンセプトを受験生や高校側に理解してもらうよう努め、来る21世紀を「コミュニティ世紀」と位置づけて、その中で「コミュニティ世紀のプロデューサー」を育成するという趣旨の広報活動を展開していった。コミュニティ診断士・ボランティア実務士・社会調査実務士といった資格取得が可能となる体制もつくり上げていった。
こうした教育充実の努力の成果は、例えば愛知県の「学生提案型地域づくり協働支援事業」のモデル事業にコミュニティ政策学部学生の企画案が選ばれる(平成16年)ということにもあらわれた。この事業は愛知県が平成15(2003)年度から実施し出した施策で、学生グループが行政、NPO、地域づくり団体など地域における他の団体と協働して地域づくりを進めるに対して、優れた計画はモデル事業として実施に要する経費を県が負担するというもの。これにコミュニティ政策学部の学生が企画したプロジェクトが選ばれ、モデル事業として高く評価されたのであった。
(つづく)
※ 文中敬称略
※ 文中敬称略