『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - クラブ活動に社会人基礎力 #4 (第49話)
公開日 2012/06/29
クラブ活動のすべては社会人基礎力育成に通ずる…こうした論理の正当性は、平成22(2010)年6月19日に行われた年度恒例の安城学園報告討論会においても考察と実証がされた。
大学男子バスケットボール部監督の山本明准教授が「スポーツにおける社会人基礎力」のテーマで発表。日頃の練習・精進の体験から、主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、…等々、社会人基礎力とチームスポーツ活動との関わりを述べ、クラブ活動は社会人基礎力育成の場となり得るとし、社会人基礎力はチーム力向上にプラスになるとの確信を披瀝(ひれき)した。
そして、社会人基礎力育成をクラブ活動に取り入れるメリットとして、
「チームスポーツ活動は、『チーム力を高めようとする活動』が意識的に行われてこそ価値がある。その中で個人が経験値として獲得できる能力を明確にすることによって、学生たちの中にはその視点が芽生え、自分をその視点から評価することができるようになる。すなわち『自分を知る』―自分の“強み”“弱み”を判断することにつながり、その振り返りが意義あることになる」
とした。
山本はまた、企業が求めている力とチームスポーツ活動の共通点もあげた。
「社会人基礎力が企業で必要であるとされている能力と考えられているのは、チームとして(集団・組織として)活動する力であり、チームスポーツ活動もチームとして活動する力が最も必要とされる」
この同じ要素が必要とされる点において、チームスポーツ活動―クラブ活動の重要性を指摘したのだった。
また、企業が求める能力の一つに“やり抜く力”がある。自分の思うようにいかない時に簡単にやめれば物事は達成できない。思うようにいかない時にも頑張り続けることで達成できる。企業はそうした“やり抜く力”を求める。
クラブ活動では、自分の思うようにいかない時にも頑張り続けて成功する。達成できなくても頑張った経験は自分の力になることを経験できる。その経験知は「精一杯努力すれば必ず自分に返ってくる」という思いを醸成する。
大学男子バスケットボール部監督の山本明准教授が「スポーツにおける社会人基礎力」のテーマで発表。日頃の練習・精進の体験から、主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、…等々、社会人基礎力とチームスポーツ活動との関わりを述べ、クラブ活動は社会人基礎力育成の場となり得るとし、社会人基礎力はチーム力向上にプラスになるとの確信を披瀝(ひれき)した。
そして、社会人基礎力育成をクラブ活動に取り入れるメリットとして、
「チームスポーツ活動は、『チーム力を高めようとする活動』が意識的に行われてこそ価値がある。その中で個人が経験値として獲得できる能力を明確にすることによって、学生たちの中にはその視点が芽生え、自分をその視点から評価することができるようになる。すなわち『自分を知る』―自分の“強み”“弱み”を判断することにつながり、その振り返りが意義あることになる」
とした。
山本はまた、企業が求めている力とチームスポーツ活動の共通点もあげた。
「社会人基礎力が企業で必要であるとされている能力と考えられているのは、チームとして(集団・組織として)活動する力であり、チームスポーツ活動もチームとして活動する力が最も必要とされる」
この同じ要素が必要とされる点において、チームスポーツ活動―クラブ活動の重要性を指摘したのだった。
また、企業が求める能力の一つに“やり抜く力”がある。自分の思うようにいかない時に簡単にやめれば物事は達成できない。思うようにいかない時にも頑張り続けることで達成できる。企業はそうした“やり抜く力”を求める。
クラブ活動では、自分の思うようにいかない時にも頑張り続けて成功する。達成できなくても頑張った経験は自分の力になることを経験できる。その経験知は「精一杯努力すれば必ず自分に返ってくる」という思いを醸成する。
(つづく)
※ 文中敬称略
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