『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 部活も教育のステージ #12 (第45話)
公開日 2012/06/25

この4つのステージを通して、さまざまな知識と経験を蓄積し、行動に結びつけ、社会に還元すること。これが安城学園の学びのスタイルである。」
学校案内には、“4つのステージ”の趣旨が明確に説かれている。
寺部理事長は、さらにこれを説く。
「第一のステージは授業であり、第二のステージが課外授業・部活動です。そして第二のステージから、第三・地域、第四・海外のステージへ発展していく…こういうかたちが望ましい教育のあり方だと思っています。クラブ活動はそれを実現しているものです」
これまで点描した各クラブの活動ぶりはいずれも、地域、そして国際的に発展していく4つのステージを具現しているのだ。
「学ぶ場所は教室だけではありません。学校の外に出て、県外や国外まで出かけて体験し、感じたことをプレゼンテーションする。それが安城学園高等学校の行事・活動です。」(学校案内)
安城学園高等学校は「生徒の輝く舞台」が多く用意されている学校と自認する。それは、生徒たち自身にも実感されて、クラス・生徒会・行事・自主活動・地域・外国のさまざまなステージでポジティブに取り組み、無限の可能性をそれぞれ広げているといった感じだ。
「まちとつながる学校・世界とつながる学校」を標榜する学園では、学園を飛び出して、さまざまな「生きた学び」を体験することが図られている。
学園では「自分たちで考え、自分たちで作り、自分たちでまとめ上げていく。幅広いジャンルにわたって行われる行事や活動の数々は、高校生活をかけがえのないものにする」と意義づけるが、この考え方こそ、すなわち社会人基礎力育成であり、その能力要素につながるものなのであるとしている。
(つづく)
※ 文中敬称略
※ 文中敬称略