学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 部活も教育のステージ #11 (第44話)
公開日 2012/06/23
安城学園高等学校合唱部 古くから括(くく)られる教育の要素に「知育・徳育・体育」という。そうした教育から得られる学力・徳力・体力…。だが、徳力はなにも道徳的、倫理的な概念に限られるものではなく、道徳心や人格を養い育てる力、今の発想でいえば、主体性、規律性、情況把握力、柔軟性、…等々。自他の関係を洞察しコミュニケーションを図る、そうした社会での適応・協調のスキルにも置き換えられよう。それらは、図らずも社会人基礎力として育成されて得られる能力要素のいくつかである。
 社会で適応・協調するためにコミュニケーション力、チームワーク力などを育成する、それは、今、学力、体力と並んで育成が求められているものである。
 「チームで働く力」〜自分の立場を認識し、多様な人々とともに、目標に向けて協力する力、「前に踏み出す力」〜他者にも働きかけ、一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力…社会人基礎力で謳(うた)われるこれらの能力は、まさにクラブ活動によって培われる。
 すなわち、クラブ活動に真摯に取り組み、成果をあげることが、そのまま社会人基礎力育成につながるのである。学園が高校をも含めて全学的に社会人基礎力の育成を推進する由縁(ゆえん)である。
 もともとクラブ活動の教育的効果を図ってきた学園だが、今、社会人基礎力育成のプログラムと組み合わせることによって、その教育的成果は一層期待されることにもなったのだった。

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 学園の教育は、それぞれ異なる学びのスタイルを持つ“4つのステージ”で展開されている。第一のステージは「教室の中」、第二のステージは「教室の外」、第三のステージは「地域」、第四のステージは「世界」である。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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