『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 部活も教育のステージ #1 (第34話)
公開日 2012/06/12

ここはチアリーディングの大会会場。平成22(2010)年6月19日、名古屋市港区の稲永スポーツセンターで、日本チアリーディング協会が主催する第15回中部チアリーディング選手権兼日本選手権地区予選が行われていた。
チアリーディングは2分30秒にかける団体競技。競技会での審査基準は、元気さ、笑顔、技の正確性、完成度、難易度、連続性、スピード感、同調性など。
「いかに観客を魅了し、ひきつけることができるか」
選手たちは、あふれる笑顔、明るい掛け声とともにパワフルな動きを次々と展開していく。チームワークを大切に、日頃の練習で培った集中力を発揮して、元気、力強さを全身で表現する。
100パーセントの演技を成し遂げようとするそのひたむきで懸命な選手たちの姿は、観る者に感動を与える。
近年、スポーツ競技としてチアリーディングの技術を競い合うコンクールも盛んに行われるようになった。競技大会を目指して励む有名実力校のチームの練習で織り成されるスランプ、失意、喜びがドラマチックによくテレビ放映されるようにもなり、一般のチアリーディングに対する関心と理解も深まってきている。
この選手権大会には、小学生から一般まで31団体、470人が出場して演技。高校生以上は日本選手権への出場権獲得を目指して規定・自由の2種目で得点を競った。
これに安城学園の系列校・岡崎城西高等学校も参加した。鮮やかなユニフォームに身を固めた部員が躍動感あふれる統率の取れた演技を見せ、高校部門で、中京大中京A、愛工大名電とともに選ばれ、日本選手権出場の“切符”を手にした。
(つづく)
※ 文中敬称略
※ 文中敬称略