学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 学部再編で推進さらに #1 (第28話)
公開日 2012/06/05
 学園では「まちづくりでひとづくり」を大きく標榜している。その基底には、「安城学園の仕事は、『まちづくりのためのひとづくり』だ」という強い信念がある。そして、「まち」をつくり「ひと」をつくるため、地域社会を“生きた学びの場”として、積極的にまちづくりに参加し、そうした姿勢のもと、「社会人基礎力」を地域の中で育てることを図っているのである。
 それゆえに、学園では社会人基礎力育成への取り組みを、大学のみならず、学園全体の取り組みとして全学的に推進しているのだ。
 こうした中、大学では、これをさらに深化させる取り組みを図ることにした。

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愛知学泉大学 若林努学長 大学では、「社会人基礎力」を平成19(2007)年度にその教育のなかに試行的に取り入れ、平成20(2008)年度からは体系的な社会人基礎力育成の一環として潜在能力発揮教育プログラム「無限の可能性」を3カ年計画で推進していたが、今年度(平成22年度)はその最終年度を迎えることになった。大学では、ここに活動をさらに見直し、どの学生でも申し込みが可能な特別奨学生制度を設けた。
 大学生向けの奨学生制度は一般に日本学生支援機構や一部の大学が設けるものがあるが、多くは学資補助を目的とした貸与制度によるもの。だが、これは、「自身の無限の可能性」に積極的にチャレンジする学生を支援するための、新しい自己チャレンジ型の特別な奨学生制度だ。
 入学時に申請し、その半年後に審査して基準をクリアすれば、特別奨学生となる。支給額は年間最大28万円。4年間で最大112万円が支給(返還不要)される。

「4年間支給されれば、学生の動機づけにもなるし、家庭にとっても経済的な負担が減るだけでなく、我が子の活躍が見えるなどメリットは大きい」

 若林努学長は、この奨学生制度の多角的な効用を評価する。
 そして、迎える平成23(2011)年度、安城学園の「社会人基礎力」育成は、「新たな可能性」を目指してより発展的に、深化することになった。
 新学部「現代マネジメント学部」(現代マネジメント学科)の開設だ。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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