学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第4章 真の地域貢献めざし - イノベーション新たに #3 (第151話)
公開日 2012/11/06
社会人基礎力育成・評価システム構築事業報告書 株式会社ココストアとの産学連携事業が進むうち、平成19(2007)年2月のある日、寺部曉理事長は経済産業省の公式文書を目にする機会があった。それは同省が提言する「社会人基礎力育成事業」という委託事業の中間報告書だった。それを読み進んでいくうちに、ふとひらめきを感じた。

「あッ、今、大学で行っているココストアとの産学連携事業は経済産業省の社会人基礎力育成事業に発展させられる」

 両者に共通点のあることを見た曉理事長は、直ちにこの「社会人基礎力育成事業」に参加することにした。応募締め切りまで2週間しかない中、準備を進めた。
 こうして多くの応募の中から、愛知学泉大学は経済産業省の「産学連携による社会人基礎力育成・評価事業」にモデル大学の一つとして採択され、プロジェクトを進めることになった。

―なぜ社会人基礎力か?

 曉理事長は、学内でその趣旨説明と周知に努めた。
 従来の学校では、基礎学力と専門知識・技術を中心に教育を行ってきた。この2つに優れている学生は潜在能力が高く、だから優秀だと判断され企業でも採用してきた。
 しかし、この2つが優れているのに社会に出て実際に仕事をしてみると、コミュニケーション能力に問題があり会社に適応できずに退職したり、実行力に欠けているために期待される成果を上げることができなかったり等々、社会で必要とされる能力と学校で育てている能力との間のギャップが社会的に問題になった。
 このギャップを解消するために必要な能力として社会人基礎力が登場してきたのである。このような能力は社会人になってから身に付けようとしても無理である。つまり、基礎学力と専門知識・技術とこの新しい社会人基礎力が同時に身に付く教育プログラムを学校が開発する必要がある。特に、一人ひとりの潜在能力を可能性の限界まで開発していくことを目指している安城学園にとって、この社会人基礎力は不可欠な要素である―。
 曉理事長は、その趣旨を説いて、学内の「社会人基礎力育成」への関心を高めていった。そして、最終的には全学展開することを目指しながら、まずは大学から導入を図ったのであった。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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